2017/ 5/10(水)

「実えんどう」の魅力を味わい尽くすコツ

えんどう豆をはじめとした豆が次々と旬を迎える季節です。

中でも、短い旬を逃さずに味わっていただきたいのが

「グリーンピース」や「うすいえんどう」といった「実えんどう」です。

実えんどう

フレッシュならではの豊かな風味を楽しめるのはもちろん、

栄養価が高く、食物繊維の含有量も野菜の中でトップクラス!

今回は食卓を彩ってくれて、美味しくて、身体にも優しい、

3拍子揃った「実えんどう」の魅力を逃すことなく味わうコツをお伝えします。

 

関東と関西で主流が違う?!

比較

野菜として食べるえんどう豆は大きく3つに分類され、

莢が若いうちに食べるのが「さやえんどう」、

少し膨らんでから食べるのが「スナップえんどう」

しっかり育った豆を莢から取り出して食べる「実えんどう」です。

 

興味深いのは、関東と関西で馴染みある「実えんどう」が異なるということ。

関東出身の私が馴染み深いのは「グリーンピース」。

莢の緑が鮮やかで、未熟な豆らしい青みのある風味が特徴です。

 

一方、関西を中心に親しまれているのは、

莢の色が柔らかな黄緑色で、実が大きめの「うすいえんどう」

ほっくり感と甘みが魅力です。

「グリーンピース」に苦手意識がある方でも「うすいえんどう」なら

食べられるのでは?と思うくらい品種によって個性があります。

注目すべきは食物繊維!

栄養面も非常に優れた野菜で、豆類ならではのタンパク質、糖質が豊富。

ミネラル類やビタミンB1も多く含んでいます。

ビタミンB1には、糖質がエネルギーに変わるのをサポートする役割があるので、

ダイエット中の方にも嬉しいポイントです。

 

そして、食物繊維の含有量が野菜の中でもトップクラス!

食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がありますが、

「実えんどう」は腸の働きに関わる不溶性食物繊維の割合が多め。

 

莢で出汁をとる!

そのビタミン類など水に溶け出しやすい栄養素も逃すことなく食べるコツとして

オススメなのは、スープや豆ご飯など、煮汁も食べられる料理です。

豆ごはん

それらをさらに美味しくするカギを握るのは莢!

「実えんどう」は基本的に未熟な豆だけをいただきますが、

よく洗った莢を煮出すと、香りと旨みのある出汁がとれます!

豆ご飯なら「実えんどう出汁」を水分にして炊くのもいいですし、

より手軽なのは、炊飯時に莢も一緒に炊いてしまう方法。

いずれの方法でも、より薫り豊かで甘みと旨みのある豆ご飯になります。

炊き上がった時の幸福感はたまりませんよ。

野菜の栄養素や味わいを味わい尽くすなら「野菜の出汁力」を生かす、

これに尽きますね。

実えんどうのピークは今月いっぱいなので、ぜひ試してみてくださいね。