2017/ 6/20(火)

たった一人の生産者さんが受け継ぐ「畔藤きゅうり」

野菜の仕事をしている幸せのひとつは

野菜や果物の物々交換「野菜コミュニケーション」(野菜果物を通したコミュニケーション)

 

いろんな農畜産物をおすそわけいただく機会が多いので、

それをさらに食仲間に福分けすると、美味しい幸せの物々交換になることがしばしばなんです。

 

今回は、山形県・白鷹町観光交流大使の上原恭子さんから「山形おきたま伝統野菜」の

畔藤(くろふじ)きゅうり」をおすそわけいただきました。

畔藤きゅうり(山形おきたま伝統野菜)

名前は、白鷹町畔藤地区で明治時代以前から栽培されてきたことに由来。

今や、栽培しているのは新野惣司さん(85歳)おひとりという希少な黒イボ系キュウリです。

 

すらっと美しい姿で、淡い黄緑色。

なにより印象に残ったのは、切ったときに溢れ出る上品な薫り!

すごく華やかで女性的なやわらかさを持ちながらも力強い薫りなんです。

皮は若干硬めで、中はジューシーでやわらか。(種は少ない。)

若干ふにゃっとした感じがしたけれど食べてみると、皮の歯切れの良さが心地よかったです。

 

あっという間に何もつけずに食べてしまいましたが、

味噌のようなパンチの強い調味料ではなく、

浅漬けなど繊細な味わいを生かした食べ方がいいなぁと思いました。