2017/ 12/04(月)

レンコン農家が創りだす食べるアート「鳴門ピクルス 花れんこん」

阿波すず香を訪ねた徳島出張(→【「阿波すず香」の魅力と可能性】前編後編)では、

ご縁あってずっとお会いしたかった方にもお目にかかれました。

レンコンのレジェンド

県の研究機関としては異例の長期間にわたりレンコンを担当している

レンコンのスペシャリスト「レンコンのレジェンド」と呼ばれている沢田英司さんです。

 

徳島県農林水産総合技術支援センター高度技術支援課の沢田英司さんと。

レンコンの産地と言えば、東なら我が出身地・茨城、そして西は徳島!

メディアでレンコン特集などがされるときは専門家として必ずといっていいほど登場される方なのです。

 

お目にかかってみると、とにかくレンコン愛が溢れていました!

休日だったにも関わらず、お時間をくださった後は、レンコン畑へ行くとおっしゃっていました。

さらに、プレゼントくださったレンコングッズは沢田さんお手製!

さすが誰もが認めるレジェンドです。

 

手掘りの徳島レンコン「鳴門レンコン」

レジェンドがお連れくださったのは、徳島が誇る「鳴門レンコン」の産地・鳴門市大津町。

鳴門れんこん畑!

見渡す限りのレンコン畑が随所に!

鳴門レンコンは、昔は陶芸にも使われたほどの粘土質の中でゆっくりじっくり育つので、

カモシカのようなすらっとした姿で、美肌。食感は緻密でシャキシャキ、味わい深いのが特徴です。

 

収穫は、粘土質が強いため、水を抜いた後に一本一本、鍬で手掘り。

粘土質育ちの箱入り娘なのです。

レンコン農家のレンコン愛から生まれた「鳴門ピクルス 花れんこん」

ご紹介いただいたのは、レンコン畑のど真ん中にある「鳴門ピクルス 花れんこん」

(写真をクリックすると素晴らしいHPにジャンプできます。)

画像1

鳴門レンコンの魅力が凝縮された「食べるアート」を作り出している農家さんです。

エントランスもオシャレ!

花れんこん

まさに鳴門レンコンのショールームです。

れんこんショールーム

実際、改装中で、まもなく、ガラス張りのショールームが完成するのだとか!再訪しなくちゃ。

出迎えて くださったのは、

フラワーデザイナーとして活躍し、9代続くレンコン農家に嫁いだ住子さんと息子さんの彰さん。

花れんこん集合写真

「鳴門レンコンを魅力をもっと知ってもらいたい。

結婚式のような晴れの日にも使えて、

素材のよさをできるだけ生かした新しいタイプの加工品を作ろう」。

そんな想いから住子さんがデザイン、彰さんがマーケティングや製造マニュアル化をする二人三脚

創り出したのが「鳴門ピクルス 花れんこん」という唯一無二の存在。

商品開発のきっかけは、輪切りにしたレンコンが住子さんの目には花のように映ったことだそう。

 

唯一無二の決め手は 大きさと火入れ加減

レンコン農家として彰さんが大切にしたのが、大きさと火入れでした。

皮をむくのに手間がかかることもあり、あまり出荷されない細い部分のレンコン。

実はそれが一番美味しいからとレンコン農家が家で食べている部分なのだそう。

その美味しさを届けようと直径3cmくらいのかわいらしいサイズの鳴門レンコンだけを使用。

 

これが、子供にも食べやすいサイズ感だし、

一口サイズなのでカナッペなどフィンガーフードにも最適といういいこと尽くし。

アレンジ案

住子さんがお皿の上でもデザインしてくださいました。クラッカーの上に乗せればフィンガーフードに♪

そして細い部分ならではのシャキシャキ食感を生かすために徹底したのが半生のような絶妙な火入れ加減。

確かに、シャキシャキなのに、しっとり。独特の歯ざわりが楽しめます。

 

「鳴門ピクルス 花れんこん」の三大ここがスゴイ!

①茎も実も!レンコンの様々な姿を一度に楽しめる!

まず、野菜ジャーナリスト篠原が最も惹かれたポイントから。

瓶

お気づきかと思いますが、商品の中にレアなはすの実と茎も入っているんです!

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はすの実は、栗や豆に似たほっくり感のある独特の食感、

茎はキュッキュッ!(シャキシャキとはちょっと違うんです笑)

 

私の地元にも、はすの実の甘納豆など、実だけを商品化したものはあるのですが、

まるごと一緒に楽しめる商品は初めて知りました。

レンコンの様々なステージをアートとして魅せてくれるだなんてレンコン好きとして泣けてきます。

 

ただレンコンをメインで食べようとすると栽培過程の都合上、実や茎を食用として収穫することはできません。

なので、現状は主に実や茎を食するアジアから輸入。

ただ!ここでまたワクワクが止まらなかったのですが、もうレジェンドは

実を収穫するためのレンコン栽培を始めているとのこと!

近い将来、徳島産だけの「鳴門ピクルス 花れんこん」も実現するかもしれません。

 

②365度どこから見ても美しいデザイン性

ギフト

プリザーブドフラワーとの組み合わせも。これぞオンリーワンの仕事ですね。

住子さん、彰さんは、「袋づめ」や「瓶づめ」という表現は使いません。

パッケージングは「デザイン」だと言います。

 

365度から見た美が求められるブーケなどをデザインしている住子さんならでは、

なんと、なかなか目がいかない瓶の底までデザインが施されていました!

 

瓶の裏

 

③素材も追求

あくまでレンコンが主役、との考えから全面に打ち出されていませんが、

砂糖は徳島特産の和三盆!かつお出汁は本枯節を使用!

余計な味がしなくて、酸味もまろやかなので、本当に液まで丸ごといただけるんです。

 

そう、彰さんは「ピクルス」を作っているとは思っていないのだそう。

目指しているのは生の食感を維持しながら、そのまま液まで飲めるようなもの。

でも、それだと商品の特徴が伝わりづらいから「ピクルス」と呼んでいるだけだと。

 

誰かに贈りたくなるレンコン「鳴門ピクルス 花れんこん」。

空港やバスターミナルなどでも買うことができますよ♪

 

★鳴門ピクルス 花れんこん★
徳島県鳴門市大津町段関字東の越106

電話  088-624-8358

メール info@hana-renkon.com