「最盛期を迎えた北海道美唄のアスパラ専業農家に密着!」シリーズ
朝4時半頃から始まるアスパラ農家の1日
まだ薄明りの朝5時、歩いて15秒の「うちやま農園」の職場に出ると、
すでに4時半頃から仕事をしていた内山さんは、ハウスでのひと仕事を終えたところでした。
休む間もなく、アスパラの収穫にとりかかる内山さんに同行することに。
小さな畑での収穫の時は、
採ったアスパラを乗せるためのソリを引きながら収穫します。
(カゴ派とソリ派に2分されるそう。)
いずれの方法にしてもアスパラの収穫は、腰を曲げて、
鎌で根元からアスパラを切ることには変わりないため、腰にかなり負担がかかる手仕事。
しかも、アスパラを乗せたソリはどんどん重くなり、
ひとつの畑の全長が約200mの「うちやま農園」では、最後の頃には
ソリの重さは10キロにもなるといいます(汗)
(その負担を軽減するために「うちやま農園」では、後の記事で紹介する「うちやま農園式」を開発。)
はかない朝霧がつくる景色と極上の味
ふとアスパラ畑に目をやると、明るくなりかけの白んだ空気の中に映える
朝露に濡れたアスパラたちの姿が幻想的で言葉を失いました。
「今日のアスパラはいいと思う。
朝露がついた日の露地のアスパラは味が凝縮して締まっている感じがするんだ」
しかも、とてもレアなことだと内山さんは言います。
朝露は、夜の気温がぐっと下がるとアスパラの温度も下がって、
朝の空気との温度差で結露したもの。
でも暖かすぎても、風がありすぎても朝露はつかないので、
ウィンドブレーカーを着ても肌寒いくらいの涼しい朝だったから見られた景色なんだそう。
「(土が乾いてしまう)完全に陽が上がった後より朝の方が 景色に鮮度感があるよね」。
たしかに。
こんなに景色から鮮度や美味しさ、神秘を感じられるだなんて。
「来るなら、ぜひ泊まって」と言われた理由がわかった朝でした。
7時、朝食の時間になっても、その間にこの景色がなくなってしまうと思うと
畑を離れられなくて、アスパラとお話していたら、
夫婦がそれぞれ違う階から、ほとんど同じような写真を激写くださっていました。
一緒に暮らし、一緒に食べて、話しているチカラでしょうか♡
仲良しで、ビジネスパートナーでもある夫婦の視点のシンクロぶりには驚かされました。
【生産者さんデータ】
うちやま農園
内山裕史さん・佳奈さん夫妻
HP http://www.uchiyamanouen.com/
*HPからお取り寄せができますよ♪(4月~8月頃)