前編のつづきです。まだの方は前編からお読みください。
阿部梨園のここがスゴイ② 畑に出ない司令塔がいる
阿部さんが近年、特に力を入れているのが「家業から事業へのシステムづくり」。
そこで迎え入れたのが経営改善の司令塔・佐川友彦さんです。
経営管理から企画、PR、システム管理までバックオフィスの全てを担当。
栽培については「素人感を残す」べく、あえて畑には出ない主義。
阿部さんに「知らない立場」から質問しながら人財育成のためのマニュアルづくりも進めているのだとか。
既に成果が出始め、すでに現場経験2年目の若手(24歳)に
デリケートな梨の管理も任せられるまでになったのだそうです。
農園で栽培管理以外のスタッフを周年雇用しているところはそう多くありません。
3期目ですでに結果を出している阿部梨園の事例が、いい先例になるといいですね。
先日の記事でも書きましたが、
「どこまでが農業か」それを再定義することが今後のカギになる気がします。
阿部梨園のここがスゴイ③ 選ぶ楽しみを提案
9品種(主力4種+個性派5種)を栽培していらっしゃるので、
好みに合わせた品種を選ぶ楽しみがあります。
加えて特筆すべきは、選ぶ側も楽しくなるパッケージのバリエーション!
最高級ラインの看板商品「アヴェーチェ」は、宝石箱をイメージした箱。
ひとつひとつ糖度計にかけた高糖度保障の梨を不織布で丁寧に包んで、梨の花を表現。
初めて贈っていただいた時は感動しました☆
2014年に伺った時、阿部さんがおっしゃっていたのが印象に残っています。
「ライバルやケーキ屋さん。手土産に選べれるケーキのようなスイーツになりたいんです。」
9月は多品種が揃うタイミングなので、いろんなケーキを選ぶように、
複数品種の詰め合わせもお願いして食べ比べするのもいいですね。
「樹」が熟した!
2年ぶりに阿部梨園を訪れてみて感じたことを一言で表すなら、「機が熟した」。
経営面の右腕だけでなく、畑のデリケートな仕事も任せられる「人財」が育ち、
更なる高みへステップアップする土台が完成したように見えました。
「樹上収穫」を大切にしている阿部梨園だけに「『樹』が熟した」とでも言いましょうか(笑)
実際、今年の「幸水」シーズンは、目標としていた「売切れ御免」「完売御礼」状態になったそう!
満を持してのWEBショップもオープン!
私の大好きな品種「あきづき」の旬になったら、お取り寄せしようと思います♡
今回、私が写っているステキな写真をたくさん撮ってくださったのは、
阿部さんの後輩で、栃木の美味しいスポットにお連れくださった「畑市場」の山崎さん、
大変変お世話になりました。ありがとうございました!
【生産者さんデータ】
阿部梨園
代表 阿部英生さん
栃木県宇都宮市下荒針町3409
TEL 028-648-3528 FAX 028-648-9695
*HPからお取り寄せができますよ♪(旬のみ)