何気なく食べている赤いリンゴと言えば、みなさんご存知「ふじ」。
実は、すごい品種だって知っていましたか?
昭和57年からメイン品種になり、
今や世界で最も栽培されている、りんご界のトップランナーなんです!
世界には約15000種のりんご品種があると言われている中、
日本うまれの品種が、世界を魅了し続けているって誇らしいですね。
先日の「青森りんごファンミーティング」会場には、
青森県で栽培されている約40種のりんごが展示されていて、
「青森りんご」141年の歩みを伺いながら味わい、次世代のりんごたちにも会うことができました。
いただいた「青森りんご家系図」、とってもわかりやすくて頭の整理になりました。
感動したのは「明治時代7大品種」のひとつ「紅絞」のエピソード。
青森県の天然記念物に指定されている日本最古のりんごの樹の中に
「紅絞」が2本あり、今も3000個もの果実を実らせていると言います。
それらは長寿のシンボルとして、つがる市内の老人福祉施設に寄贈されているんだそう。
今回は、そんな「紅絞」を味わわせていただいた上、貴重なひとつをお土産にいただきました(涙)
皮は真っ赤なのに、中は透き通るような白さが印象的。
肉質は緻密でちょっとやわらかめでした。
次世代品種の中で気になったのは、この3品種。
●緑がまぶしい「はつ恋ぐりん」
平成25年に品種登録されたばかりのニューカマーで。
別名「お野菜りんご」!
歯切れよい硬めの食感で、甘酸っぱくて、たまらない!気に入りました。
●春こそ美味しい「春明21」
収穫したての11月よりも春まで貯蔵することで、
食感も味わいもベストになるという不思議な特性をもつ品種。
熟成ブームに乗れるか?
「ふじ」の血をひくので味も折り紙付きだそう。春になって食べるのが楽しみ。
●中まで紅色「紅の夢」
「銀座ウエスト」で「紅の夢タルト」に変身している、りんご界のシンデレラ。
加熱すると紅さが際立つのが魅力。
生い立ちを知ると、より親しみがわき仲良くなれる。それぞれの個性があるから、それぞれが活きる。
人と一緒だなぁ、と改めて感じた1日でした。