2017/ 4/21(金)

始めるなら今!育てやすくて本当に使えるハーブ&活用術

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新年度もあっという間に1か月。

GWで久々に、ほっと一息つけるという方も多いのではないでしょうか?

 

信州では桜が満開で、畑しごとがいよいよ始まります。

畑がないけれど、何かを育ててみたいなぁと思っている方に

この時期オススメなのが、ハーブです。

 

ハーブを知り尽くしたハーブ生産者さんに教えていただいた

育てやすくて本当に使えるハーブを3つご紹介します。

(産地取材 2015年4月)

 

スタートするなら春!

とりわけ使い勝手がよく、なおかつ

ベランダなどで初めてでも育てやすいハーブを厳選してくださったのは、

名だたるシェフ御用達のハーブ農園として知られる

「ニイクラファーム」新倉大次郎さんです。

新倉さん

東京で最も歴史あるハーブ園で、年間150品種ものハーブを栽培していらっしゃいます。

 

初めてでも楽しく育て始められるベストシーズンは4月から5月!

ほとんどのハーブは湿気を好まないので、梅雨前に始めるといいのだそうです。

 

サボテンと同じくらい手間いらず?!

育て方のポイントを伺うと衝撃の発言が!

「サボテンと同じくらい簡単だと思います。

ハーブは肥料も水もあまりいらないですし、

いくつかのポイントをおさえれば育てやすい植物です」。

 

栽培上のポイントは以下の3つだそう。

●ハーブ用の土を使う(野菜用の土は栄養がありすぎ、風味が弱くなってしまう)

●高温多湿を嫌うので、風通しのよい場所で育てる(ベランダの屋根のあるところなど)

●1鉢に1種にすると長く楽しめる(生育ペースが異なるので)

 

調味料にして活用したい「セージ」

では、具体的に何を育てるか?!

用途の広いハーブとしてまず教えてくださったのは「セージ」です。

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肉料理との相性がばっちりでソーセージ作りにも欠かせないハーブ。

新倉さんは、野菜のように低温で素揚げにして食べるんだそう。

 

あとは、ひと手間をかけて調味料を作っておくと保存もきくし、時間のない時に重宝

ハーブソルト(塩)なら、洗ったセージと塩を一緒にミキサーにかけるだけ。

フレッシュハーブは薫りがしっかりしているので、

150gの塩に対して6~8gくらいのセージで十分なのだそう。

 

もっと簡単なのが、漬けておくだけのハーブビネガーやハーブオイル。

 

他に「ローズマリー」や「タイム」も同じように楽しめるべーシックなハーブとしてオススメだそうですよ。

 

主役にも脇役にもなる「イタリアンパセリ」

「ニイクラファーム」の中でも「ハーブ御三家」とされる

定番人気のハーブが「バジル」「ルッコラ」そして「イタリアンパセリ」。

イタパセ

主流の葉が縮れたパセリと違い、葉が平たいのが特徴で苦味もおだやかなパセリです。

主役としてそのままサラダにしてもいいし、パスタやスープのトッピングにしてもよし。

 

栄養面もすぐれていて、ビタミンや鉄分、葉酸も豊富。

ブレスケアにも役立つという優れものです。

 

育てる際の注意点としては、移植をあまり好まないので

タネから育てるか、苗が小さい状態から育てること、だそうです。

 

乳製品との相性抜群の「ディル」

クリームチーズなど乳製品との相性抜群なのが「ディル」。

ディル

「サーモンなど脂ののった魚とも合いますし、使うだけで料理が北欧風に変身しますよ」と新倉さん。

 

ピクルスにも欠かせないハーブで、いつものピクルスに入れるだけで、

一気に味が本格的になるのが嬉しいポイントです。

 

さらに、花は柑橘系の薫りがして

まるでオレンジピールも一緒に食べているかのような風味になるから驚きです。

 

まだ間に合いますので、ぜひお試しくださいね。

今度、トマトに合う3大ハーブもご紹介したいと思います。

 

【生産者さんデータ】

ニイクラファーム 新倉大次郎さん

東京都西東京市南町6丁目2−14

TEL 042-462-6398

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