JAファーマーズマーケットおでかけガイドの取材で伺った
神奈川県最大級の直売所「はだの じばさんず」。
(まもなくホームページで「じばさんず」のガイドも公開されるかと思います。)
ここで感動したのは、産地ならではの落花生の活かし方でした。
旬だけの味わいだった茹で落花生を1年中味わえる「うでピー」
落花生というと千葉の八街のイメージが強いですが、
神奈川県の秦野盆地は、落花生の大産地。
関東ローム層に富士山の火山灰が堆積した土壌が落花生栽培に向いていたためだそうです。
落花生の生が出回るのは、8月~9月のごく短い期間。
その時期ならではの味わいが、「茹で落花生」です。
あの柔らかさ、他の豆にはない香しさ。。。初めて食べた時の感動は忘れられません。
でも、
●タイミングに運よく生落花生に出逢えないと食べられない
●出逢えたとしても30分以上、茹でる手間がかかる
●何より今年、食べ逃しちゃったよ。。。
という方に希望をくれるのが「はだの じばさんず」オリジナルの大ヒット商品「うでピー」です。
(農協独自の工場で製品化&販売しているのは神奈川県下唯一!)
約30年前、全国に先駆けて「茹で落花生」を冷凍商品化したもの。
開発された安居院(あぐい)店長自ら送ってくださり、念願かなっていただくことができました。
かわいいパッケージで、これは贈り物として人気なのにも納得!
茹でたての香りと風味がぎっしり詰まっていて、ビールと一緒にいただいたらもう無限ループ間違いない(笑)
冷凍庫から出してすぐ、口の中で溶かしながらいただくのも美味しい~
1年中食べてもらえるようにと開発したのですが、
人気すぎて12月のお歳暮シーズンには完売してしまうのだそう。
(現に、私が春に取材に行ったときは完売でした。)
小粒の落花生からしかできない「落花生粉」
もうひとつ、「はだの じばさんず」で初めて出逢ったのが「落花生粉」です!!!
きな粉ではなく、落花生からできた「落花生粉」。まさに産地ならではの逸品です。
産地の方々は、ゴマの代わり使っていて、野菜の落花生和えにしたり、なますにも和えるのだそう。
学校から戻ると、落花生をすって粉にするお手伝いをさせられるのが
嫌だったなぁなんて、微笑ましいエピソードも。
安居院店長は、牛乳に入れて飲むのがオススメだと教えてくれました。
これがビックリ!
きな粉よりも自然な甘みがあるので、乳糖を含む牛乳とあわせると
砂糖を入れていないのに、香ばしくてほんのり甘いミルクセーキができちゃうんです。
6月の牛乳の日に、JAのイベントでも色々な牛乳を出した中でもダントツ一番人気だったそうです。
後日、神奈川県JA女性部への講演の際、お母さんたちがさらに感動のお話を教えてくださいました。
「落花生粉」は、小粒の落花生からしかできないということ!!!
大粒の落花生は油分も多く、食べ応えがあるので、茹で落花生やピーナッツバター向き。
一方、小粒は油分が少ないのでB級品と思われがちですが、だからこそさらとした落花生粉にできる!
大粒だと、油分水分が多くて、べしゃっとしてしまうので、
小粒ちゃんたちにしかできない仕事なんです。
落花生から学んだのは、
野菜果物にも適材適所があるということ。
個性に合わせた活かし方がある。
やっぱり、同じ生き物同士、人生と通ずるところが多いですね。
〒257-0015 神奈川県秦野市平沢500
電話 0463-81-8807
営業時間 9:00~18:00
年始を除き無休