2017/ 11/01(水)

フード・アクション・ニッポン アワード2017にみた食トレンド

日本の食を次の世代に残し、創るために、民間企業・団体・行政・消費者等が

一体となって推進する国産農林水産物の消費拡大の取り組みフード・アクション・ニッポン」。

 

大変光栄なことに10年目になる節目の今年度から

アンバサダー「FANバサダー」を務めさせていただくことになり、

優れた取り組みを表彰する「フード・アクション・ニッポン アワード」

最終審査会&授賞式に参加して参りました。

FANアワード

入賞されたチーム「四万十ドラマ」、チーム「塩みかん」、FANバサダーお仲間のフォーリンデブはっしーさん、里井真由美さんと。

 

大手企業トップが選んだ10産品

当日は、応募があった1111産品の中から一次審査を通過、入賞された100産品の作り手が大集合!

皆さま、おめでとうございました!

 

昨年から、さらに百貨店や外食事業など大手企業のトップ10人が最終審査員となり、

それぞれが最も食べてほしい、売りたいと思う日本の逸品を選定。

「今一番食べて欲しい、おいしい日本の逸品」10産品が以下の通り決定しました。

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また、消費者投票で選ばれたFAN特別賞は

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ホワイトマッシュルームは繊細で、少し黒くなってしまっただけでロスになりがち。

それを解決したい想いから生まれた、旨みを活かしたアイデア商品だと伺いました。

 

10選に関しては、審査企業との相性も大きいなぁと感じましたが、

各企業のトップが選んだ視点は食トレンドの最先端を浮き彫りにしているようで興味深かったです。

 

全体を通して感じたトレンドは、味の良さは基本

①伝統的な食材(インバウンドを意識している背景もあり。)

②新たな食べ方の提案や可能性

③意外性(知る人ぞ知る産地・組み合わせ)

 

そして、健康志向やエコ視点も共通していましたね。

 

野菜果物な入賞産品

野菜ジャーナリスト的に気になった野菜果物な入賞産品の一部もご紹介。

F2R(エフツーアール)」の「飲むドライフルーツ」

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このネーミングセンスがすごすぎます!

ドライフルーツは市場で飽和しつつある加工品ではありますが、

食べ方、楽しみ方を提案すれば、まだいける!と可能性を感じさせてくれる商品でした。

 

ドライフルーツそのもののクオリティーも絶妙。

品目の水分量に合わせて果物の風合いが残るように丁寧に仕上げられていて、

口の中でふんわり果物が生き返るよう。

 

四万十ドラマ」の「しまんと地栗・栗山(渋皮煮)」

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高知県の四万十は、かつて栗産地だったそうで復活をかけて、しまんと地栗1万本を植樹

剪定技術も磨いたことで、大粒の栗の生産量が年々増加しているのだそう。

それをひとつひとつ手作業で皮をむき、渋皮煮にしたものを

丸ごと一個贅沢に使用したものが「しまんと地栗・栗山」です。

大粒すぎて、二つに割っても口がいっぱいになるほどのボリューム。

人気で作業が追いつかないそうなので、催事などで出逢えたらゲットするしかないです。

 

上野商店」の「高野豆腐の生パスタ風こんにゃく ラザニア」

生パスタ風こんにゃく

これは箱買いしたい!

こんにゃくと高野豆腐を独自の手法で生パスタのような食感に仕上げた逸品。

低糖質・低カロリー・グルテンフリーの3ポイントが嬉しいのはもちろん、何より食感が楽しい・美味しい!

えっ!これが高野豆腐なの?!と話題になることも間違いなし。

 

「ぎおんアグリママ」の「四億年のめぐみ」シリーズ

トマト

やっとお会いできた寺本りえ子さん、ぎおんアグリママの藤木浩美と。

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私の宮崎好きの原点・五ヶ瀬町からの入賞産品。

伝統的な農業や農法・農村文化や景観などが認められ、2015年に世界農業遺産に認定された宮崎県の北部。

中でも五ヶ瀬町の祇園山は4億三千前、地殻変動により九州島で最初に顔を出した場所、

「九州島発祥の地」と言われている地です。

その山麓・妙見神社に湧き出る「4億年の雫 妙見神水」(平成の水百選)で

育てた調理用トマトと、それを活かしたトマトソース。

 

まだまだお気に入りがあるので、

今後、産地も取材させていただきながらお伝えしていけたらと思っています。

 

http://syokuryo.jp/award/