JAJ公開シンポジウム「2020年に向けた日本の食のあるべき姿」
私も会員の食生活ジャーナリストの会(JFJ)公開シンポジウムに参加してきました。
第27回のテーマは「2020年に向けた日本の食のあるべき姿」。
東京オリンピック・パラリンピック推進本部事務局参事官からの基調講演に始まり、
さまざまな立場の方が登壇され、多角的に2020年の食を見つめる時間でした。
GAP認証を受けるべき?
最近、以前にも増して生産者さんから質問されることがあります。
「GAP認証を受けたほうがいいの?」
2020年の東京オリンピック・パラリンピックの食材調達基準になっていることが大きいですね。
シンポジウムに参加してみても私の意見は変わらず、
どうありたいか次第。です。
やはりオリンピックはひとつのきっかけに過ぎないので、
どこで誰に食べてほしいか、どう売りたいか、もっと長期的なビジョンの中で判断すべき
と改めて思いました。
そう思うに至った印象的なエッセンスをいくつか共有します。
●選手村で使用する食材の基準は「持続可能性に配慮した調達コード」がベース。
(クリックすると詳細に飛べます。)
●入札関連の情報を得るには「ビジネスチャンスナビ2020」に登録を。
Q.GAP認証を受けてもコスト面からケータリング業者に買ってもらえないのでは?
A.ケータリング業者が決めることだが業者自体がまだ未定というのが現状。
福島県や徳島県など、県単位での認証も進んでいるので、そういった取り組みを活用してみては?
→オリンピックをゴールに考えても取り扱ってもらえるとは限らない。
あくまでひとつの契機と考えてほしい、というニュアンスを強く感じました。
Q.調味料の調達基準は?
A.主要な原材料が調達基準を満たしていること。
キッコーマン、味の素などパートナー企業(スポンサー)の商品が優先されるため、
その他の企業のものは使用されてもマスキングされる。
→ガーン!でも結局はそういうことなんです。。。
スポンサー企業と重なるジャンルの商品はマスキングされてしまうと思った方がいいですね。
A.でも大会スポンサー以外にもいくつか選択肢はある。
競技団体のスポンサーになる、ホストタウンの自治体と連携する。など。
Q.持続可能性をどう理解してもらうか?
A.消費行動から選択ができるので、持続可能性を追求した商品が増えれば、
消費することで結果として参加できる。
そのためには生産から廃棄まで一連で取り組む必要があり、
一般の消費生活をしている中で自然とできる社会となることが理想。
シビアだけれど、夢ではない!
オリンピックがそれぞれの通過点として、あるべき姿を考えるきっかけになるといいですね。
早くもJFJのHPで開催速報として各登壇者のスライド資料が公開されています!
ぜひJFJのHPにアクセスください。
幹事のみなさま、おつかれさまでした。