2018/ 9/21(金)

【企画プロデュースイベント】世界初!「キレイを食べる『お花野菜』スペシャルランチ~『お花野菜ブーケ』ワークショップ付~」序章

会場ロング

9月2日、企画プロデュースイベント

Naturam×横山園芸 キレイを食べる『お花野菜』スペシャルランチ

 ~『お花野菜ブーケ』ワークショップ付き~」を開催しました。

 

先行告知当日に満員御礼をいただき、公式サイトでのお知らせができなかったのですが、

イベント概要は以下の通りです。

全て食べられる花でできた小さなブーケ。

キレイで、美味しくて、夢のような世界を味わえるのが「お花野菜」です。

 

エディブルフラワーを花束にすることで、新たな価値を提案している横山園芸。

その「お花野菜」を、ナチュラムの杉浦オーナーシェフが創り上げる

イベント限定ランチコースで堪能いただきます。

 

さらに!!!

①横山園芸代表・横山直樹氏による「お花野菜」ミニレクチャーを聞きながらの食べ比べ、

②ブーケ職人によるデモンストレーション&

世界にひとつだけの「お花野菜ブーケ」づくりを体験いただきます。

ナビゲーターは、日本中の野菜果物を取材し続けている野菜ジャーナリスト篠原久仁子が務めます。

 

「キレイを食べる『お花野菜』」イベントを企画したワケ

当日のレポートをさせていただく前に、企画に至った想いを記したいと思います。

 

私が東京都清瀬市の横山園芸を初めて訪れたのは、6月末のこと。

「花より団子」を地で生きる私(笑)正直、園芸には興味がありませんでした。

 

 

ですが、横山園芸代表の横山直樹さんが、

エディブルフラワーを「お花野菜」として提案していると知り、一気にお花との距離が近づいたのです。

「野菜」という言葉がセットになるだけで、とたんに身近に感じません?

 

伺ってみて、この通り、私はすっかり「お花野菜」に魅了されてしまいました。

2ショット

その3大理由は

① 「お花野菜」という表現、ブーケ型での提案に込められた園芸農家の想い

② 「お花野菜」それぞれの花たちがもつ味や薫りの個性

③ 横山園芸の神髄!「お花野菜」をブーケにする女性たちの職人技

 

花の未来も、食の未来も変える力がある世界観だ!と感動しっぱなしでした。

 

なぜ「お花野菜」なのか?なぜブーケ型なのか?

横山園芸は、鑑賞用の花をメインとした園芸農家です。

 

花を愛してやまない「お花男子」な横山さんは当初、

「大切に育てた花を食べるなんてとんでもない!」と思ったそうです。

それが意外に、鑑賞用の園芸農家がエディブルフラワーを栽培していない理由かもしれません。

(野菜やハーブの生産者さんが栽培しているか、

エディブルフラワー専門の生産者さんというケースの方が多い気がします。)

 

ですが、約5年前、農家仲間から作ってみないか?と提案されたことをきっかけに挑戦することに。

次第に「食の世界へお花が飛び込むことで、暮らしにもっと花を近づけられるかもしれない。

花を暮らしの必需品に戻すきっかけになるかもしれない」

横山さん自身が、食べる花の可能性に魅せられていきます。

そして、野菜のような感覚で食べてもらえたら、と「お花野菜」という表現が誕生。

 

お花愛は、出荷方法にも貫かれます。

食べる花であっても「お花はお花らしく、少しでも長くキレイでいてほしい」という想いから、

切花のように茎を残して収穫し、ブーケのような花束にし、

水を吸える状態にして出荷するという形態に行き着いたと言います。

花づくりのプロ、園芸農家でなければ思いつかない発想だったわけです。

ブーケパック

「お花野菜」の食べ比べ

ハウスにも案内いただき、旬を迎えていた「お花野菜」を何種類か食べさせていただきました。

ハウス

どれも花の薫りを楽しむ感じかな、と思っていたらとんでもない!

味も薫りもそれぞれに個性があって、面白い!

 

お気に入り、その1は「ランタナ」です。

ランタナ

このポップな色合いもいいのですが、風味がトロピカル!

マンゴーやパパイヤを思わせる南国フルーツの甘みと薫りがするのです。

 

びっくりしたで賞は、「ベコニア」

ベコニア

お花にも葉っぱにも、プラムのような酸味があって、レモンの代わりにお料理に使えそう。

 

さらに「ベコニアと一緒に食べてみて」と言われたのが、これ。

ステビア

口にすると、もうスイーツ!!!

甘味料の原料としても知られる「ステビア」だったのです。

 

横山園芸の価値を創る「お花野菜ブーケ職人」たち

とりわけ感動したのが、3つ目のポイントです。

どうしても気になって、ブーケづくりの現場にもお邪魔させていただきました。

 

5cmほどしかない繊細な茎を束ねて、手のひらサイズのミニブーケを

スピーディーに創り上げていく姿に、私は確信しました。

ブーケづくり

「『お花野菜』の価値を創っているのは、丹精なブーケづくりをしている女性たちの職人技だ!

 この動きの美しさは魅せる価値あるエンターテイメントだ!!!!!」と。

ブーケ

近年、農業に注目が集まるようになって、栽培の苦労は伝えられることも増えてきました。

でも、その後の地味だけれど欠かせない調整作業に光が当たることは少ない気がします。

どの野菜果物でもそうですが、私たちが小売店で手にする形にするまでに

洗ったり、選別をしたり、袋詰めしたり、など細かな仕事の連続があります。

実はそこに差別化のポイントや味の決め手があったりもするのです。

 

そんな想いから、これは間近で見ていただく場を作りたい、とイベントをその場で思い立ったのです。

 

ということで、やっとイベントレポートに入りたいと思います。つづく。