11月25日発売、週刊ポスト12月6日号に掲載されている記事
「『A5牛』『特A米』『純米大吟醸』ほか食材格付けにあなたはダマされている?」
について訂正いたします。
野菜ジャーナリストとして記事内容についての取材に対応いたしました。
記者の方が作成した原稿を拝見した時点で、「格付け」を批判的に捉えるものだとわかったので、
修正を入れさせていただきました。
ですが、結論から言うと、重要な箇所が反映されておらず、残念としか言いようがありません。
タイトル等、キャッチ―なものにしたいというマスメディアの意向も理解できます。
私からの修正通りにすると、センセーショナルな内容にできなかったからでしょうかね。。。
いずれにしても
野菜果物の作り手の方に配慮がない言葉が含まれており、大変申し訳ない気持ちでいっぱいです。
この場を通して、下記の通り、補足しますと共に、事実に即した内容に訂正させていただきます。
著作物への配慮から、記事全文の投稿はできませんため、該当部分を一部抜き出しての対応といたします。
×「果物の等級分けの目的は主に贈答用としてランク付けするためのもの」
→等級分けの主な目的は、円滑な流通のためです。等級分けは流通過程で値段を決める目安となるからです。
×「野菜は、表面に傷があったり形が曲がっていたりするような規格外でも味にはあまり影響しません。
家庭で料理するなら、安価な規格外で問題ありません」
→野菜は、表面に傷があったり形が曲がっていたりするようなものでも味にはあまり影響しません。
家庭で料理するなら、全く問題ないと思います。
私は、ふだん規格外という言葉は使いません。
むしろ、規格外という言葉を用いることで、野菜果物の価値を自ら下げることをやめませんか?
と農業者の方々に提案をしている側です。
流通規格は円滑な流通のために必要なもので、
生産者団体や自治体によってはそれをブランド化に活用しています。
しかし、規格が全てではありません。
等級や階級以外の価値づけができると日頃、考えています。
安易に「規格外」や「ふぞろい野菜」などと謳って、安価で販売することは
結果として値崩れを招いてしまいます。
とは言え、端的に指し示すにはわかりやすい言葉のため、使い勝手がよいのでしょうね。
そのあたりのニュアンスをお願いしていただけに残念です。
せめて、個人の影響力のない場であっても、お伝えしたいと思った次第です。
お詫びして訂正いたします。