今日11月26日は
全国果樹研究連合会のカキ部会によって制定された「柿の日」です。
「柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺」。
あの有名な正岡子規の句が書かれたのが当時の今日だったことにちなんでいます。
そんな今日は、
この季節にもし、お伊勢参りに行かれたら、ぜひ体験してほしい味わいをご紹介しましょう。
それは、伊勢市の天然記念物にも指定されている在来の柿「蓮台寺柿」。
私がこの柿と出逢ったのは2011年のこと。
出張で伊勢に伺った際、伊勢海老、松坂牛など美食を
たくさんご紹介いただいたのですが、いちばん心に残った食材が「蓮台寺柿」でした。
他の柿より、軸が細く短いため、雨風で落ちてしまいやすく、
また熟しやすく、3日で ジュクジュクになってしまうため、
県外には出回らないデリケートな柿。
熟したものは、地元で「づくし柿」と呼ばれ、お年寄りを中心に人気なのだそう。
そういえば祖父も熟した柿が大好きで、完熟させては スプーンで食べていました。
(きな粉をトッピングして食べると さらに美味!と名古屋の仲卸さんが教えてくださいました。)
家でとれた柿や、買った柿を完熟させて食べる人はいるかと思うのですが、
市場で、「づくし(熟し)柿」として取引されているのには 驚きでした ↑
伊勢山田青果さんでは、美味しさを閉じ込めた干し柿としても加工販売されていました。
丸ごとの干し柿と言えば、市田柿が有名ですが、こちらは、カットして乾燥。
とろーりやわらかな食感が絶妙です。
さらに、持ち前の嗅覚で わずかなフリータイム時、
蓮台寺柿の美味しいジュースが飲めるスポットを発見!
お伊勢さんの門前通り「おかげ横丁」にある「フルーツラボ」。
低速回転ジューサーでフレッシュジュースを作ってくださいます。
期間限定の味。 蓮台寺柿と牛乳からなる「蓮台寺オーレ」。(350円)
バナナが入っているのかと思うくらい濃厚で奥行のある甘さ!
蓮台寺柿の旬は10月なので、まもなく終了ですが、
取材当時の情報では、冷凍保存もしていて11月に入っても在庫限りは提供できるとおっしゃってました。
お伊勢参りの際は要チェックですよ。
そして現在は東京・日本橋にある三重のアンテナショップ
「三重テラス」でも、あと2週間ほど取り扱いがあるそうです!
書いていたら私も無性に食べたくなりました!買いに行かなきゃ!
(産地取材 2011年10月)