香酸柑橘マニアには たまらない季節です。
とりわけ私が惚れ込んでいるのは、野菜ジャーナリスト篠原久仁子と言えばの徳島の「すだち」。
今年はそこに宮崎の「へべす」が加わり、贅沢なヘビーローテーションを満喫している9月です。
「すだち」のおさらい
すだちは今や関東でも、どこのお店にも置かれていますし、
松茸やサンマのお供として、その地位は全国区なので、もはや多くを語る必要はないでしょう。
昨年の今ごろも、すだちの魅力や活かし方をまとめて掲載していましたので、
こちらの記事をチェックください ↓
「料理をワンランクアップさせてくれる自然の調味料『すだち』」
宮崎県日向特産「へべす」と「へべすボーイズ」
つづいて「へべす」のこと。
江戸時代末期、日向の長曾我部平兵衛さんが山中で発見し、栽培したことが
始まりなので「平兵衛さんの酢」にちなんで「平兵衛酢」と呼ばれるようになった香酸柑橘です。
読み方がわからない、との声も多かったようで「へべす」と表記されるようになりました。
私が魅せられたきっかけは昨年の11月、宮崎出張の際に出逢った3人でした。
勝手に名付けて「へべすボーイズ」!
写真センターからご紹介!
県外に出たことで生まれ育った日向特産「へべす」の魅力を再発見。
「へべす」を使った料理も味わえるカフェ「森みち」まで作ってしまった
へべす生産者の黒木洋人(ひろと)さん!
(写真左)その洋人さんとの出会いから
「へべす」を世に広めるべく起業してしまった「へべすくん」こと神林光さん!
クラウドファウンディングでいきなり350万円を集めてしまった若きパワー恐るべしです。
(写真右)洋人さんをもってして「最も『へべす』の薫りを再現している加工品だと思う!」
と言わしめた調味料「へべ塩」産みの親で
「へべす」に魅せられて東京から移住した熊野敏之さん!
「へべす」で人生が変わった3人から溢れでる「へべす愛」に触れた私は
旬を待たずして、すっかり「へべす」ファンになってしまったのです。
「すだち」と「へべす」比べてみました
そして待ちに待った旬到来!
似て非なる、それぞれの味わいを私になりに整理してみました。
見た目は、ピンポン玉大の「すだち」より「へべす」がひと回りくらい大きめ。
いずれにも様々なサイズがあるので一概には言えませんが。
【すだち】
●和食に合うことは言うまでもありませんが、どこかオリエンタルな薫り
●使うだけでお料理がワンランクアップするオシャレ感がある
【へべす】
●「日向ライム」とも呼ばれるだけあってライムのような薫り
●さらにグレープフルーツやミカンを思わせる薫りもして
初めてなのに懐かしい、安心感のある味わい
「すだち」と「へべす」に共通する魅力
愛してやまない理由でもある共通項は
●皮が薄くて絞りやすい!
→あまり力を入れなくても簡単に絞れて、果汁たっぷり!
●皮の苦味が少なく、皮ごと楽しめる!
→スライサーで薄くスライスしてサラダや麺類のトッピングにしたり、
はちみつ漬けや塩漬けにしておくと保存もできて便利!
●酸味はしっかりあるのにまろやかで、目立ちすぎない!
→時には主役 時には引き立て役に回れる控えめさゆえに愛される☆
●食べきりサイズ!
→香酸柑橘は 薫りと酸味のカプセル!切りたて、絞りたては最高!
一度に使い切りやすいサイズ感は、この子たちならではの魅力!
●買うなら箱買いがお得!
→本当に使い勝手がいい!ポン酢にしてもいいし、ビールに、ハイボールに、焼酎に!
*「へべす」はまだレアな存在なのでお取り寄せがオススメ
https://totto.base.ec/ (黒木洋人さんWEBショップ)
http://www.kumano-nouen.com/ (熊野さんWEBショップ)
http://www.hyuga-hebesu.com/index (日向のへべす消費拡大プロジェクト会議のWEBショップ)
あー、本当にいい季節です。
来月は もうひとつ気になっている香酸柑橘を追いかけて
香酸柑橘を「酢みかん」と呼ぶ「酢みかん王国」高知へ行ってまいります。
またレポートしますね。