これまでの【碧南の美味しい冬旅】
①碧南市認定農家協議会講演会にて講演 「魅せる情報発信 買い手に響く売り方とは」
②にんじん嫌いが克服できる?!子供にも大人気!碧南の超アイデアにんじん料理に仰天!
③畑で納得!碧南ブランドにんじん「へきなん美人」が美味しいワケ
その1 完熟収穫
碧南市のブランドにんじん「へきなん美人」、もうひとつ大切なポイントは「完熟収穫」していること。
「尻くくりがいい(尻詰まりがいい)」と表現されていましたが、
先までぎっしり詰まって、丸みを帯びています。
これが「完熟」した「へきなん美人」の証。
「完熟」は、寒い冬に育てるからできることなのだそう。
というのも、暖かくなると「2次生長」といって、
表面からヒゲ根が出てきてしまうけれど、真冬なら、その心配がないので、
じっくりゆっくり育てることができるのだとか。
そもそも、にんじんに対して「完熟」という表現をあまり聞いたことがなく、新鮮でした。
一方、寒い季節ゆえのリスクもあります。
土から掘り起こした時の寒暖差でパリッと割れやすいのです。
なので収穫は温度の上がる昼から日没前まで。
それを翌朝、作業場で洗浄して出荷する流れなのだそう。
昼過ぎに斉藤碧南人参部会長の畑に伺った時も、ちょうど収穫の真っ最中でした。
機械で葉を切り、土からにんじんを掘り起こしていきます。
その2 個人所有とは思えないレベルの選果場!
その後、山中副部会長の選果場におじゃましてビックリ!個人のものとは思えない規模!
でも、この規模の選果場を個人で持っていることは全く珍しくないそう。さすが大産地です。
洗って、サイズ分けまでは機械がしますが、箱詰めは、人にしかできない仕事。
お母さまは専用スペースで、匠の仕事をなさっていました。
山中副部会長、お仕事中ご対応いただき、ありがとうございました!
シニア野菜ソムリエで「へきなんのnin-gene屋」永井千春さんも、
講演会に続き、駆けつけてくださり、感謝!
その3 直売所では、10キロ袋が飛ぶように売れる!
産地の直売所に行くと、その野菜や果物だらけ、という光景は見慣れているのですが、
碧南は迫力が違いました。
なんと床に10キロ袋がゴロゴロ!お得な規格外品だそうで、10キロで600円弱!
これが飛ぶように売れていくんです。しかもカートの上に下にと、一組でいくつも。
皆さん、ジュースにしたり、とにかくたくさん召し上がるのだそう。
地元にもしっかり根ざし愛されている「へきなん美人」。
日々の料理はもちろん、冠婚葬祭の料理にも欠かせない存在なのだとか。
そう聞いたら食べたくなるのが女心(笑)
な、なんと生産者の皆様が私のわがままを叶えてくださったのです!
いよいよ「へきなん美人」を巡る旅、にんじん編も最終章へ。つづく。