これまでの【碧南の美味しい冬旅】
①碧南市認定農家協議会講演会にて講演 「魅せる情報発信 買い手に響く売り方とは」
②にんじん嫌いが克服できる?!子供にも大人気!碧南の超アイデアにんじん料理に仰天!
③畑で納得!碧南ブランドにんじん「へきなん美人」が美味しいワケ
講演翌日の昼食は、忘れえぬ時間となりました。
取材や講演で地方に伺うと、とっておきのお店にお連れくださることが多く、
身に余る光栄なのですが、ハレの日の料理と同じくらい興味があるのが、日々の家庭料理。
何気ない食卓にこそ産地ならではの「へー」が溢れているからです。
今回も講演前の移動中の会話で聞いた
「法事のシメには、『年忌のうどん』だよね」という言葉が気になってしまい、
「どうしてもたべてみたい」とお願いすると、飲食店で出されるようなものではないと。
なら、誰かの家で食べたい、と無茶苦茶なことを言っていた私。
他にも、炊き込みご飯の主役はニンジンだと言うし、
ニンジン産地になる以前に盛んに栽培されていた、ある作物の名残りで
五目煮の豆は大豆ではなく、その作物だと言うし、気になって仕方ないものだらけ。
すると、お知り合いが調理場にいらっしゃる食堂にお願いして
「年忌のうどん」など碧南の家庭料理をご用意くださいました!
ニンジンの比率が偏って高い、煮込んだ具材がのった「煮かけうどん」=「年忌のうどん」。
ちなみにこちらは、後日、写真を送ってくださった山中会長の家バージョン。
具は、人参を主体に、里芋・鶏肉・干ししいたけ・ちくわ・揚げ。
煮込んだ具をうどんにかけて、仕上げに刻み海苔、おろし生姜をのせて完成なのだそう。
さらに、直売所で「にんじんの日」を機に作られたという「にんじん寿司」
感動したのが、講演後の2次会に駆けつけてくださった生産者で、
「愛知の技人」に認定されている千秋さんが届けてくださっていた「煮豆」。
なんとか間に合うようにと、夜中に帰宅した後、下ごしらえをして作ってくださったのだと。
わかりますか?!大豆ではなく落花生が主役なんです!
碧南では、煮豆と言えば「落花生の煮豆」を指すのだそう。
テーブル上には、みなさんの優しさでできた「碧南の家庭料理」がずらり。
ずっとアテンドしてくださった山中会長、駆けつけてくださった斎藤碧南人参部会長と心温まる時間でした。
地元ごはんに癒されながらも会話はしっかりお仕事モード。
来年のオファーまでいただき、また何度も訪れることになりそうな縁の地が増えました。
本当にお世話になりました。