2018/ 10/06(土)

【朝日新聞「とれたて菜時記」①】岡山県・瀬戸ジャイアンツ

朝日新聞朝刊「be on Satuaday」(週末別冊)での連載「とれたて菜時記」

記念すべき初回にご紹介したのは、

晴れの国「くだもの王国」岡山県が誇るブドウ「瀬戸ジャイアンツ」です。

紙面はもちろん、WEB版でもお読みいただけます。(無料会員は1日1記事まで。)

https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S13708503.html?iref=sp_betop_b7_list_n

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10月に入ると、気持ちはリンゴや柿に移りつつあると思うのですが、

「瀬戸ジャイアンツ」は晩生といって収穫時期が遅めなブドウなので、まだ旬は続いています。

 

選んだ理由は

①初めて食べた時の衝撃が忘れらず、「好きなブドウは?」と聞かれたら必ず答えるほど好きな品種だから。

②皮ごと食べられる種なしブドウと言えば「シャインマスカット」ばかりの「シャインマスカット」バブルに

申したいと思っていたから(笑)

③何より、西日本豪雨お見舞いと現状を知りに伺いたかったからです。

実に伺った倉敷市船穂町は、大きな被害を受けた真備町まで車で10分ほどという地域。

船穂でも、石垣が崩れてしまったという生産者さんもいらしたそうです。

 

船穂町は、岡山県内でもハウス栽培ブドウのNo. 1ブランド産地。

マスカットの女王「マスカットオブアレキサンドリア」、

「瀬戸ジャイアンツ」や「シャインマスカット」といった青ブドウが主に栽培されています。

(ハウス栽培は出回りが早いので今年の出荷は終了。現在は県内別の産地に移り変わっています。)

 

平地だけでなく丘陵地も活用して、所せましとブドウハウスが立ち並びます。

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高台に位置するブドウ用の給水タンクにも「マスカットオブアレキサンドリア」のイラストが!

青ブドウと共にある産地だというのが伝わってきますね。

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記事にも登場いただきましたJA岡山西の船穂ぶどう部会 副会長の浅野真一さんがご対応くださいました。

念願の「瀬戸ジャイアンツ」とご対面! 見渡す限りの「瀬戸ジャイアンツ」!

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幸せすぎる光景です。

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この写真からも、なんとなく伝わるでしょうか?

伺ったハウスは斜面にあり、立っているだけで足腰に負担がかかり、しんどい。。。

ここで長時間の作業は堪えないわけがありません。

感謝していただかねばです。

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たて筋が入り、まるで桃のような粒は「瀬戸ジャイアンツ」ならでは。

 

浅野さんから上級編の「瀬戸ジャイアンツ」目利きを教えていただきました。

●完熟の証「さえ」

「さえ」と表現されていましたが、完熟すると粒に透明感が出るんだそう。

 

●「よごれ」?

なんと切ない表現かと思いましたが、生産者さんは「よごれ」と生産者さんが呼ぶ

茶色っぽい点が出ている粒があったら、それも実は当たり!

「瀬戸ジャイアンツ」の特徴として、バナナのシュガースポットのように

完熟が進むと、皮に茶色っぽい点が出てくる特性があるのだそう。

市場では評価が落ちてしまうので、生産者さんにとっては喜ばしいことではないそうですが、

私たちはもしお店で見つけたら、買い!なポイントです。

 

取材にあたり、岡山県東京事務所の大塚雅子さん、

「おかやま応援TOKYO隊」で野菜ソムリエプロの増田智子さん、

はじめたくさんの方にご尽力いただきました。ありがとうございました。

 

岡山では、「瀬戸ジャイアンツ」ファンとしては、どうしてもお会いしたかった方も訪ねてきました。

「瀬戸ジャイアンツ」誕生秘話」