朝日新聞朝刊「be on Satuaday」(週末別冊)での連載「とれたて菜時記」。
記念すべき初回にご紹介したのは、
晴れの国「くだもの王国」岡山県が誇るブドウ「瀬戸ジャイアンツ」です。
紙面はもちろん、WEB版でもお読みいただけます。(無料会員は1日1記事まで。)
https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S13708503.html?iref=sp_betop_b7_list_n
10月に入ると、気持ちはリンゴや柿に移りつつあると思うのですが、
「瀬戸ジャイアンツ」は晩生といって収穫時期が遅めなブドウなので、まだ旬は続いています。
選んだ理由は
①初めて食べた時の衝撃が忘れらず、「好きなブドウは?」と聞かれたら必ず答えるほど好きな品種だから。
②皮ごと食べられる種なしブドウと言えば「シャインマスカット」ばかりの「シャインマスカット」バブルに
申したいと思っていたから(笑)
③何より、西日本豪雨お見舞いと現状を知りに伺いたかったからです。
実に伺った倉敷市船穂町は、大きな被害を受けた真備町まで車で10分ほどという地域。
船穂でも、石垣が崩れてしまったという生産者さんもいらしたそうです。
船穂町は、岡山県内でもハウス栽培ブドウのNo. 1ブランド産地。
マスカットの女王「マスカットオブアレキサンドリア」、
「瀬戸ジャイアンツ」や「シャインマスカット」といった青ブドウが主に栽培されています。
(ハウス栽培は出回りが早いので今年の出荷は終了。現在は県内別の産地に移り変わっています。)
平地だけでなく丘陵地も活用して、所せましとブドウハウスが立ち並びます。
高台に位置するブドウ用の給水タンクにも「マスカットオブアレキサンドリア」のイラストが!
青ブドウと共にある産地だというのが伝わってきますね。
記事にも登場いただきましたJA岡山西の船穂ぶどう部会 副会長の浅野真一さんがご対応くださいました。
念願の「瀬戸ジャイアンツ」とご対面! 見渡す限りの「瀬戸ジャイアンツ」!
幸せすぎる光景です。
この写真からも、なんとなく伝わるでしょうか?
伺ったハウスは斜面にあり、立っているだけで足腰に負担がかかり、しんどい。。。
ここで長時間の作業は堪えないわけがありません。
感謝していただかねばです。
たて筋が入り、まるで桃のような粒は「瀬戸ジャイアンツ」ならでは。
浅野さんから上級編の「瀬戸ジャイアンツ」目利きを教えていただきました。
●完熟の証「さえ」
「さえ」と表現されていましたが、完熟すると粒に透明感が出るんだそう。
●「よごれ」?
なんと切ない表現かと思いましたが、生産者さんは「よごれ」と生産者さんが呼ぶ
茶色っぽい点が出ている粒があったら、それも実は当たり!
「瀬戸ジャイアンツ」の特徴として、バナナのシュガースポットのように
完熟が進むと、皮に茶色っぽい点が出てくる特性があるのだそう。
市場では評価が落ちてしまうので、生産者さんにとっては喜ばしいことではないそうですが、
私たちはもしお店で見つけたら、買い!なポイントです。
取材にあたり、岡山県東京事務所の大塚雅子さん、
「おかやま応援TOKYO隊」で野菜ソムリエプロの増田智子さん、
はじめたくさんの方にご尽力いただきました。ありがとうございました。
岡山では、「瀬戸ジャイアンツ」ファンとしては、どうしてもお会いしたかった方も訪ねてきました。