2026/ 2/16(月)

「海岸果樹園」という前例なき偉業

果物のことならこの方!と頼りにしている菊地秀喜先生の講座を拝聴してきました。

 

野菜ソムリエコミュニティTOKYOの主催で、7回目になる今回のテーマは

「温暖化がもたらす果実栽培の変化~夏も冬も気温が上がって、果物どうなる?~」。

菊地先生は、果樹に関わって約50年という果樹の専門家。

「JRフルーツパーク仙台あらはま」で専門監として農園の栽培管理や指導を行っていらっしゃいます。

仙台市内では初めての摘み取り型観光農園で1年中、フルーツ狩りができる、まさに果物の楽園。

私は、まだ現在の名称になる前に取材で訪れて以来のご縁です。

 

当日は食べて学ぶ、食べ比べからスタートしました。

高湿冷蔵庫「ZEROCO」で保管していたというリンゴやナシが登場!

大好きな梨「あきづき」が年明けに食べられるだなんて!

しかも瑞々しさ、味わいも生きていてビックリでした。

 

温暖化については、データや記事を示しながら、仙台でも起きている現状をレポートくださいました。

果樹産業の未来のため、先生が必要と考えるポイントのひとつは、省力他収で取り組みやすい栽培方法の導入。

先生が実践されているジョイント栽培もその一例です。

隣り合う木を横一方向につないで枝をたてる栽培方法で、

樹形のデッドスペースをなくすことができるので収量がUPするそうです。

ただし資材の初期投資は不可欠。

(*マニアック情報:

梨のジョイント栽培を確立した柴田さんも現在「JAフルーツパーク仙台あらはま」で仕事されているそう。

りんごのジョイント栽培技術を確立した菊地先生と2トップがいらっしゃるという奇跡!)

 

この日、改めて実感したのは「JAフルーツパーク仙台あらはま」の取り組みの特異さでした。

果樹は雨が少ない盆地で産地形成されるのがセオリー。

一方、「JAフルーツパーク仙台あらはま」が位置するのは、年間雨量も多く、海風が吹く沿岸地帯。

大規模な「海岸果樹園」自体が前例のないことだったそう。

しかも、2011年の東日本大震災で津波被害を受け、土壌に塩分が残る土地です。

そのような条件下で、塩分にも強い品目を選定し

「海岸果樹園」を見事に成し遂げた立役者が菊地先生なのです。

柔らかな笑顔の背景には、想像もつかない決断と努力の積み重ねがあったことでしょう。

 

いまや全国から視察が殺到し、多い日は4件もいらした日も!

注目度の高まりを受け、なんと2027年に向け、面積を倍増予定だそうです。

 

菊地先生は、専門的な内容を、ギャグを交えながらわかりやすく解説してくれるので、楽しく学べます。

今回も、ありがとうございました!

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