2月7日放送のNHK「うまいッ!」でも解説させていただきました
日本一の白菜産地・茨城県八千代町。
番組では盛り込めなかった産地レポートをお伝えしたいと思います。
地平線が白菜畑!
さすが大産地、見渡す限り白菜畑!
「地平線が白菜畑や~」と言っても過言ではないほどです。
私が伺った年明けは、すでに収穫のピーク後、
葉も寒さに枯れている時期でも、この圧巻の景色。
旬の走りは、一面が緑でそれはそれは絶景なのだそうです。
セクシーなお尻を作る白菜専用の包丁!
収穫作業には、こんな白菜専用包丁が使われています!
ほんのり刃がカーブしているのがポイント。
カーブのおかげでお尻の中心部分を、ふっくら美しい形にできるのだそう☆
言われて見れば確かに、
白菜って軸の部分がちょっと凹んでる~!と納得でした。
これからは丸ごとの白菜に出逢えたら、
お尻の処理の美しさチェックしてください。
細かいところにまで行き届いた生産者さんの心遣いと美意識を感じることができます。
初めての白菜収穫!初めての動画(笑)!
急遽、部会長さんのお計らいで収穫体験をさせていただきました。
(予定がなかったのでスカートなのですが、そんなの関係ない!w)
頭しばりしている紐を外したら、白菜を手で倒し、白菜専用包丁で根を切る。
収穫した白菜を脇に抱えて、お尻を整える。
それが一連の流れです。
言うは易し、でも腰を屈めての作業ですし、なにせ白菜が重いので大変!
とーっても立派な白菜を収穫させていただいたので
私は片手で持つことができませんでした(汗)
重労働なのに、とことん手作業!
お見苦しい映像をお届けしましたが、
どれだけ重労働かは伝わったのではないかと思います。
ピーク時は、1件の農家さんが1日約2000箱出荷するそうで
4個入りの箱と6個入りの箱があるので、4個入りで少なく見積もっても
1日8000個の白菜を収穫することになります!
それだけの規模なら、機械化されている部分も多いだろう、と思っていたのですが、
なんと、白菜の栽培はほとんどの工程が手作業で、収穫もしかり。
(機械化されているのは箱の組み立てくらいだそう。)
ひたすら先ほどのような工程を繰り返しているのだそうです。
慣れてくると1個に1秒かからず、
下手に機械を使うより早いというからプロの仕事はスゴイです。
とことん手作業。
現地取材でいちばん印象に残ったことでした。
でも、それだけ畑にいる時間が長いから、管理が行き届き、
品質のいい白菜を作り上げることができるのだそうです。
まもなく みずみずしい春白菜の旬
10月から始まった秋冬白菜は旬の終盤ですが、
春白菜の旬がすぐそこまでやってきています。
3月から6月の上旬にかけては、春白菜の旬。
寒い冬の作業も大変ですが、
温かい季節になると今度は、白菜の生長が早いので
出荷の見極めのタイミングが難しく、必ず、サンプルを半分に割って、
品質検査をチェックしてから出荷しているのだそうです。
春白菜は、葉っぱがみずみずしくて柔らかなのが特徴。
サラダなどさわやかな料理でいただきたいですね。
白菜愛と白菜プライドをもって、白菜産地であり続けているのが茨城県八千代町。
茨城県出身として、誇りに思います。