【香川の美味しい春旅2016①】香川県は「ソラマメ県」でもあった!? の続きです。
山口さんからは、「ソラマメ県」ならではのソラマメ保存術、
本場「しょうゆ豆」づくりのコツなども教わりました。
まずビックリしたのが、ソラマメは生のまま冷凍してOKということ。
山口さんは、そのままビニール袋にいれて冷凍保存していらっしゃいました。
厚い皮にまもられているせいか、冷凍焼けをおこさないんですって。
こちらは、他の豆と同じように完熟まで畑においたソラマメをカラカラに乾燥させた、乾燥ソラマメ。
これが、香川の郷土料理「しょうゆ豆」の材料になります。
最近では、家で作る人も減り、出来合いのものを買う人が増えたそうですが、
山口さんは、昔ながらの方法で今も作り続けていらっしゃいました。
その時に欠かせないのがコレ!
瓦と同じ素材だからということで香川の方々はみな、
「かわら」と呼んでいらっしゃいましたが、この焙烙で煎るのが大切なポイントなのだそう。
焙烙だと、弱火でじわじわと中まで火を通すことができるのだとか。
皮に焦げ目がついたら、砂糖と醤油からなる温かい調味液の中へ移し、
そのまま一晩寝かせます。(ここもポイント)
翌朝、ほんのり火を入れ、皮がさけるくらいになったら完成。
この日は、完成した「しょうゆ豆」はなかったので、代わりにと出してくださった
「粉ふきインゲン豆」が、とてつもなく美味しかった!!!!!!
なんで、今までこの食べ方してこなかったんだろう、と思うくらい。
「止まらんやろー、豆はの」と笑いながら、山口のお母さんが作り方を教えてくれました。
こちらは収穫が間に合わなくて、そのまま完熟させ干しておいたエンドウ豆を活用したものだそう。
水で煮て戻したら、その煮汁は捨てて、出汁と砂糖を少々加えて加熱し、粉ふきにするだけ。
出汁をしっかり含んでいるので、ほっくりしっとりで幸せな食感。
塩味の入っている出汁パックを使うと、ちょうどいい塩梅になるのだそう。
「かきこんで食べるとまた味わいが違う」と教えていただき、やってみたらホント!(笑)
一粒ずつ上品に食べるもよし、お皿を持ち上げて豪快に食べるもよし。
さらに、たくさん作って余ったら、「粉ふきインゲン豆」を天ぷらにしても、2度美味しいのだとか。
そうそう、これ、讃岐の食文化の特徴だと思いました。
つづく。