大好きな果物のひとつ、梨が旬を迎えています。
見た目では違いが分かりづらいですが、
梨も時期によって品種がリレーするように移り変わっていきます。
今はメジャー品種一番手の「幸水」が終わり、「豊水」にバトンが渡されるタイミング。
品種リレーのことは、以前、コラムにも書きましたので、ぜひご参照ください。
まだ間に合いますから!
コラムでも紹介しておりますが、
私が「梨ならここ!」と決めているほど惚れ込んでいるのが、宇都宮市の阿部梨園。
(今年からWEBショップからのお取り寄せもできるようになりました。↑サイトをクリックしてみて)
「幸水」が旬真っ盛り、くしくもピークの前日というタイミングだった8月20日に伺いました。
(注;「幸水」はすでに「完売御礼」!販売が終了しています。)
この日も雨の予報でしたが、晴れ女伝説健在!
私が畑にいる時だけは雨があがり、晴れ間ものぞくという奇跡を起こしてきました(笑)
阿部梨園との出逢いは2014年。
阿部さんが受講された「ジュニア野菜ソムリエ講座」の担当講師が偶然、私だったのです。
まさか生徒さんの中に梨のプロがいるとは知らずに、授業で梨の品種について熱弁(笑)
「あんなに梨への愛を語ってくださって嬉しかったです」と声をかけていただき、
ほどなく梨園を訪問したのでした。
初めて阿部さんの梨をいただいた時の衝撃は今でも忘れられません。
「こんなに透明感ある味わいの梨がこの世にあったなんて!」
それくらいクリアで品種の味わいがストレートに伝わってくる繊細な味わいだったんです。
以来、ファンの1人として毎年、この時期を楽しみにしています。
直売所に、ひっきりなしにお客さんが訪れる阿部梨園。
なぜ、そこまで人を惹きつけるのか。そのワケをひも解いていきましょう。
私にとって最大の理由は、この笑顔からもにじみ出る阿部さんのお人柄なんですけれどね。
阿部梨園のここがスゴイ① 「果実を厳選」&「完熟収穫」。なのに発送数NO.1
40年続く梨園の3代目、阿部英生さんのモットーは「守りながら変えていく」。
組織づくりや作業工程などを常に進化させながら、「丁寧な土づくり」や「量より質」という
先代の方針を受け継ぎ、「おいしさを追求する梨づくり」をされています。
具体的には、ひとつひとつ手で受粉作業を行い、
繊細な調整を重ねながら1本の樹にならせる梨の量を厳選。
ひとつが大きく栄養が凝縮された梨に仕上げていきます。
味を左右する収穫の決め手は「食べ頃の見極め」です。
最も味の凝縮されたタイミングである完熟の状態で収穫する「樹上完熟」を徹底。
これは、直売所での販売と、収穫したその日に発送する産地直送するスタイルだから貫けること。
阿部梨園の口コミで人気は広がり、なんと
5年連続で「ゆうパック発送件数 栃木県NO.1」を獲得!!!
でもここで一瞬、疑問に感じました。
「樹にならす梨の数は厳選しているのに、発送数がNO.1」?
???
これは、それだけ「贈り物にされている梨」だということなんだそう!
大切な人への贈り物は本当に美味しいものがいい、外したくない、そう思うものですものね。
「自分が食べたい梨から、食べてもらいたい梨になれたら」。
そう願う阿部さんの想いが結実した証でもあるのです。
後編につづく。
タイトルの漢字は間違っていません(笑)後編で理由をご説明しますね。
【生産者さんデータ】
阿部梨園
代表 阿部英生さん
栃木県宇都宮市下荒針町3409
TEL 028-648-3528 FAX 028-648-9695
*HPからお取り寄せができますよ♪(旬のみ)