朝日新聞朝刊「be on Satuaday」(週末別冊)での連載「とれたて菜時記」。
第2回の今回、ご紹介したのは、兵庫県の丹波篠山黒枝豆です。
「解禁日のある枝豆」。なんて魅惑の響き~
産地を訪ねた時は、まだ収穫前の時期だったので、パンパンに実った丹波篠山黒枝豆を
写真に収めることはできなかったのですが、
気合いをいれて言葉にしましたので、ぜひ記事で味わってください(笑)
https://www.asahi.com/articles/DA3S13718193.html?iref=pc_ss_date
*紙面はもちろん、WEB版でもお読みいただけます。(無料会員は1日1記事まで。)
お話を聞かせてくださったのは、篠山市の中でも、ブランド産地として名を轟かせている川北を牽引する
黒豆マイスターで、丹波篠山黒まめ大使の山本博一さん。
当日は、山本さんのもとで研修している地元の農業高校生や、
週末にボランティアに来ているという神戸大学の学生、
山本さんと同世代の農業のプロ、農業普及員もいらしていて気づけば、丹波篠山黒豆首脳サミット状態になっていました(笑)
外から見れば、だれもがその名を知る豆の大産地であり、最も名の通った秋枝豆。
ですが、意外なことに当日、山本さんからはあまり前向きな言葉は聞けませんでした。
産地全体の未来や、今年の荒天を受けての減収など、憂いていることのほうが多かったのが事実。。。
それは、常に次世代へつなぐことを考えていらっしゃるから山本さんだからこそなのだと思いました。
(今年のように育ちが極端に遅い年には、「解禁日」設定が逆に足かせになっているようでした。
毎年、育ち具合をみて「解禁日」を決めるのですが、例年を想定してイベントなどが組まれているため、
今年のような大幅な遅れには対応しきれない、という事態に。。。何事にも光と影があるのかもしれません。)
でも、茹でてくださった「早生黒大豆枝豆」を、山本さんも食べだしたら止まらないし、
山本さんオリジナルの黒豆キャラは、枝豆を束ねたラベルや箱だけでなく、車にまで!
口には出さずとも、丹波篠山黒大豆への愛と誇りがあふれていて、ほっこりしました。
そして、山本さんを慕い、集まる若い世代の頼もしいことったら。
丹波篠山黒大豆の明るい未来を確かに感じさせてもらいました。
今回は、現場に行くことの意味も改めて感じた時間でした。
外には、都合のいい面しか伝わってこないですし、それは伝え手が熟考した上のことです。
多くを学ばせてくださった山本さん、お話を聞かせてくださった皆様に感謝いたします。
また、今回の取材にあたり多大なるご尽力をいただきました、兵庫県庁の岡さん、
改良普及センターの港さん、本当にお世話になりました。ありがとうございました。