2017/ 4/26(水)

生産者が誇りを運ぶ「酒蔵のレストラン」

初めて取材させていただいてから、もう10年近くになるでしょうか。

今や時の人、昔ながらの細長くて 味の濃い「ありのままのもやし」の魅力を

店頭販売やイベントの場で食べる人に直 接伝え、

多くの共感を呼んでいる深谷市の 「伝えるもやし屋」飯塚雅俊さん。

飯塚さんと

(写真は 2017年1月取材時、深谷市の「飯塚商店」にて)

 

志を共にする仲間と新たな取り組みを始めたとお声かけいただき、参加してきました。

「仕事の誇りから 誇りの継承へ」をテーマとした

「1日限りの夢のレストラン~酒蔵のレストランへようこそ~」。

 

昨年11月、生産者、料理人、音楽家らが「田園レストラン実行委員会」を立ち上げ、

越生町の山口農園の梅林で「田園のレストランへようこそ」を開催。

(*山口農園に関する記事はこちら

  →梅酒・梅シロップづくりのコツ梅農家直伝!失敗しない梅干しの漬け方」)

 

大反響を受けて、深谷市で開催された2回目でした。

 

ぽかぽか陽気を忘れさせるほど ひんやり気持ちいい旧酒蔵が、みなさんの晴れ舞台。

「本当の魅力を伝え続けようと、あきらめずに仕事に誇りを持ち闘い、立ち向かっている継承者」が

「未来に向けたあるべき食のかたちを提案」しようと作った場です。

酒蔵

「パレスホテル大宮」の洋食レストラン総括料理長・毛塚智之シェフのお料理に

川越市のバーテンダー田坂行英氏が、カクテルをペアリングしたメニューに、

フルート&ピアノの生演奏に、音楽劇「『深谷ねぎ』という現象」の上映という

盛りだくさんの内容をお腹いっぱいいただきました。

メニュー

 

度肝を抜かれたのは「黄金色した深谷もやしのカクテル」

飯塚さん

嬉しそうな飯塚さん

薫りは完全に「もやしスープ」!でも、いただくと、とことんドライ!

スコッチウィスキーに、もやしの出汁などを加えて表現したものだそう。

春もよう

山口農園のねり梅を使った、深谷の「和菓子 浜岡屋」の和風デザート「春もよう」。

羽二重餅のやわらかさ、梅の甘酸っぱさが春らしくて、幸せな味だったなぁ。

 

生産者が係わるレストランイベントは珍しくありませんが、今回すごくよかったなぁと感じたのは、

生産者自らが、料理をサーブしていたところ!

不慣れだからと、ぎこちなくサーブしていたかと思えば、

自身が生産した作品が係る料理だと突然、雄弁に語りだしてくださったり(笑)

「らしさ」に溢れていました。他の誰にもできない価値ですよね。

 

貴重なお席を楽しませていただき、ありがとうございました。

次回開催ももう決定しているとのこと。次回は公開イベントになるのかな?